ねり

 行列が出発するのは14:15。行列の行先は八剱神社、鷺沼3丁目です。

 先導役の氏子総代に続いて、太鼓、天狗、神主、剣を携えた若者達の順番で歩きます。その後ろに次郎左衛門宅に招待された人々が続きます。

 天狗は猿田彦様とも言われていますが、次郎左衛門さんはじめ鷺沼の方々は「天狗」と呼んでいます。今年は「ヨキチさんのせがれ」さんが面をつけました。

 天狗は榊の大枝を携えていて、これを氏子達が少しずつ頂きます。子供達はぴょんぴょん飛びついて枝を取ります。ねりが八剱神社に着く頃には、榊はすっかり小枝が無くなってしまいます。

 太鼓は実際に叩きましたが、笛は録音されたテープでした。今七十代の人達の囃子連のうち、笛の人が四十代で亡くなりました。ねりの笛は武石(千葉市)の保存会のところと同じ旋律なので頼むことにしたそうです。毎年頼むのも悪いので、テープにとったのですが、もう十年も同じテープなので伸びてしまって、すっかり変な音だ、と鷺沼の人々は残念がっていました。昔の生で吹く笛の音は、とっても良かったよ、ホントに良かった、と繰り返し話される姿が印象的でした。

集合 ねり 祈願祭 辻切り 宿 祭の夜 いわれ 参考文献

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